Thermo KNIT
温度に呼応し、変容を繰り返す特殊な撚糸を採用したドライバーズニット。
肌の熱や外気温を感知し、29℃を超えると色は徐々に静寂へと向かい、31〜33℃でほぼ透明化する。再び冷えれば、22℃前後で色彩が蘇り、25℃で元の姿へと回帰する。着用者の体温と環境の境界を、繊維が視覚的に描き出していく。
「意味の反転」と「機能の不全」 今コレクションの核となる思想を、このピースに封じ込めた。 本来、熱を帯びるほど赤に近づくサーモグラフィーのロジックをあえて反転させている。熱が高い部位ほど色が抜け、冷徹な青が浮かび上がる。
機能の正しさを損なわせた「不全」というバグが、そこに新たな美学を提示する。
特異な加工と、日常的な輪郭 熱変化という実験的なギミックを内包しながらも、そのシルエットはどこまでもミニマルで平熱だ。
生地感は、薄すぎず厚すぎない、スウェットにも似たドライで軽やかな質感。日常の風景に溶け込む普遍的な佇まいと、熱によって暴かれる微かな違和感。その二面性が、着用者の内面を静かに浸食していく。
<material>
N100%
2つのフロントサイドポケット
| SPEC (CM) | 1 | 2 |
| 着丈 | 66 | 68 |
| 身幅 | 49 | 51 |
| 肩幅 | 44 | 46 |
| 袖丈 | 60 | 62 |
ATTENTION 高温(アイロン・乾燥機)に長時間さらすと、変色機能が劣化する可能性があります。
<返品ポリシー>商品の到着後5日以内であればサイズの交換が可能。
Visual Concept / Movie Intent
公開されたヴィジュアル、およびムービーは、このピースが内包する「不可視の変容」を解体する試みである。
Movie: 逆行する重力と熱 ベッドへ身を投じる一瞬の運動を、スローモーションによる逆再生で描写した。
重力に抗い、落下から浮遊へと転じる映像の構造は、熱によって色彩が「反転」していくこの糸のロジックと共鳴する。
本来辿るべき時間の矢印を歪め、システムの「不全」を視覚的に肯定している。
Visual: 固定された不明瞭 レンズの先に佇むのは、無表情な男女。 そこに横たわるのは、親密さとも断絶ともつかない、名付けようのない関係値である。
サーモグラフィックな色彩の揺らぎが、その不明瞭な二人の距離感を写真という静止した時間の中に固定化し、観る者の視線を惑わせる。 Sound: 記憶の深層 これらの断片的なイメージを繋ぎ止めるのは、久石譲による情緒を湛えた旋律。
ミニマルな旋律が、身体の奥深くに沈殿している根源的な記憶を呼び覚ます。
視覚的な「バグ」と聴覚的な「郷愁」が重なり合うとき、このニットは単なる衣服であることを止め、着用者の内面を浸食する装置へと変貌を遂げる。